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祝!バロンドール受賞 澤 穂希~皆の思いを胸に [日本代表]

 アメリカの先制点で、あまりのフィジカルの差に度肝を抜かれ、ワンバックの勝ち越しゴールに打ちひしがれた。
翌朝の新聞の「感動をありがとう」というマスコミの常套手段である幕引き見出しが目に浮かんだ。

そして、延長後半の澤の「オオワシの翼」による同点ゴールの後は、TV画面が涙で滲んで見えなくなった。

 まるで、ジェットコースターのような120分間の戦い。

あきらめるな、顔を上げろ、前を向け。
澤のプレーの一つ一つにメッセージが込められていた。
東日本大震災で傷ついた日本国民にどれだけ勇気、元気を与えてくれたか。


あの暑い夏の日から はや半年。
そして、2012年1月9日、ついに日本人がバロンドールを受賞するのを目の当たりにする幸運に出くわした。
W杯MVPおよび得点王のだ。

いや、前言訂正。「幸運」ではなく、「彼女が自分の夢を成就させた場面」が正しい。
彼女によれば、夢は願うものではなく、叶えるもの。
サッカーの神様が、人生のすべてをかけて夢をかなえようとする澤に微笑みかけたのだろう。

FIFA本部で行われた2011バロンドールに残ったのは、ブラジルのマルタ、アメリカのワンバックと常連に加えて、日本からなでしこの澤が最終候補に残った。
ご存じない方のために説明すると、この賞は日本のプロ野球オールスターやAKB48の総選挙と違い、自国のファンが投票するのではない。各国の代表監督と主将および世界のサッカー記者が、自国以外の選手に投票しして受賞者を決めるのである。従って、情実とか組織票の入りこむ余地はなく、相手からいかに恐れられ、いかにリスペクトされたかが判断基準になる、まことに公正かつ価値のある世界最高のサッカー選手にふさわしい賞だ。

男子でいえば、メッシ、Cロナウド、古くはクライフ、ベッケンバウアー等が受賞している。
女子とはいえ、自分が生きている間に日本人が受賞する日がくるなんて・・・・



改めて、Comgratulations!Sawaだ。

トロフィーの重みは、今まで日本女子サッカーに携わった人たちの苦労の大きさと言ったコメントも澤らしい。

いまやFOOT!の解説者となった、初代女子サッカー監督の鈴木良平さんは、どのような思いでこの言葉を聞いたのだろう。
佐々木監督の帝京高校時代のチームメートで女子代表監督経験者の宮内聡さんはどこで、この報に接したのだろう。
女子サッカー創世記から続く実践女子大のOBチーム、パフの大原智子キャプテン(弊ブログ参照)は、どんな気持ちなのだろう。そして、そのチーム監督の大住良之さんは・・・
さまざまな女子サッカー関係者の熱い思いがこの受賞の背景にある。

これからは、もう、女子サッカーの広告塔になるのはやめて、おそらくキャリア最後の大舞台となるであろうロンドン五輪に向かって、体調を合わせてほしい。

今度は、日本国民があなたに勇気を与える番だ。

私には見える気がする、Wembleyの表彰台で澤が金メダルを胸にかけている姿が。


バロンドール2012.jpg


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