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勝った者が正しいのか?~2013年UEFA CL決勝 [海外サッカー]

 試合終了のホイッスルと同時に、緑のピッチに倒れこむ黄色のユニフォーム。一方、歓喜の輪を作る赤いユニフォーム。対象的なエンディングだった。
はたして、試合に勝利した赤いユニフォーム・バイエルンミュンヘンがすべて正しかったのだろうか?


Wembleyスタジアムのニュートラルの席から、その様子を眺めながら考えた。

いや、自分なら、黄色のドルトムントに凱歌をあげる。
少なくとも、今後のサッカーの進歩について論じるならだが・・・
その思いは、敗戦にもかかわらず、終了後にドルトムントに送られた数万の暖かい拍手が代弁してくれた。
そこには、贔屓のチームだからという以上に、サッカーの進むべき道筋を見せてくれたチームへ感謝の意味が込められていたように思う。

試合は、前半からドルトムントが攻勢に出た。少なくとも3回のビッグチャンスがGKノイアーのビッグセーブに阻まれなければ、その後の展開も変わっていたかもしれない。

相手ボールになった瞬間、ボールサイドで味方がほぼマンツーマンでパスコースを潰す。
多い時には4人もの選手が参加してだ。
当然、相手はパスの出しどころを失い、拾ってのショートカウンターとなる。
ここまではバルサの戦術に似ているが、ボールダッシュからの攻めが実に早い。
横パスやバックパスはまず、選択肢にない。
狭いボールサイドで細かくつないでいるあいだに、第三のフリーの選手を作り、そこにパスを出して突破する。
または、パスと見せかけてドリブルで相手を置き去りにする。
とにかく、速く前に突進する。
従って、あっという間に敵陣で数的優位を築けるから、プレミアのチームのように大外からのクロスで決めることは少ない。
また、DFとFWラインは常に20から25mを保って、攻めも守りの選手を孤立させない。

もっとも、ボールサイドに人を過度に集めてボールダッシュする戦術だから、それも当然の帰結か。
トップ下で香川の後継者であるマリオ・ゲッツェがベンチ外だったのに、それを感じさせない戦い方。
ユルゲン・クロップという若い監督、将来が楽しみである。
ドイツでは、この戦術を名づけて”ゲーゲンプレス”と呼ばれている。

一方、バイエルンはここ数年の課題だった守備力のあるボランチとセンターバックを補強してうまくチームを作った。ハイプレスは、ドルトムントと同じ発想だが、むしろ縦パスや長いパスを多用して、ロッペンとリベリの突破力・決定力をうまく生かしていた。
この試合も、ロッペンとい強大なこの力で2点を奪っている。


今回の決勝は、年に数回も対戦している互いに手の内を知っているチーム同士だから、ロースコアのつまらない試合になると思っていたが、そんなことはなかった。
むしろ、1974年クライフ率いるオランダの集中守備からの速攻を彷彿させてくれるような ”ゲーゲンプレス”を見れたことで幸せな気分に浸ることができた。


サッカーの世界では、強い者が勝つとは限らない、勝った者が強いのだといわれてきた。
だが、今日の試合は、後世振り返るなら、サッカーの進化のターニングポイントになった試合だったと言われるような気がする。勝者バイエルンは記録に残るだろう。
だが、記憶に残るのはドルトムントだ。

試合後に上がった花火はきっと、サッカーの進化に対しての祝砲ではなかろうか?
観戦者の意見として、DF特にCBのひ弱さ、ボランチの守備力のなさ、GKの安定感をあげる人が多いようだ。筆者も、そのようにTV画面からは見えたが、そんなに簡単に代役ができるのだろうかと疑問に感じた。
本番まであと1年。ザックになって3年でできなかったものが、1年で・・・・
 そこで、解決策に思いついたのが、CL決勝のドルとのような攻守一体型サッカーの導入だ。
今の日本代表はマイボールになっても、サポートがないとか次のプレーの予測がないから、おたおたしている間にボールを奪われていた。
見方との距離を短くするため、中央に攻撃を寄せる。そこで取られたら、すぐボール際の選手はマンツーでパスコースを消す。そして、ボールをハントする。とったら、周囲の選手は、マークを置き去りにして、ボールの前に飛び出してゆく。これを90分間で、どれ位繰り返せるかだ。
そう考えると、ザックよりもオシムのときの代表に近くなるのかもしれない。
志途中で病に倒れて、完成形を披露せずに終わったオシムジャパンの姿こそ、今回のコンフェデで突きつけられた課題への回答なのかもしれない。
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