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まだ見ぬ夜明け〜絶望の90分 [Jリーグ]

「夢と希望の90分」というキャッチコピーがこの試合の全てを物語っていた。
2014年J1昇格プレーオフ決勝、山形対千葉。
90分プラス4分のロスタイム終了のホイッスルと同時に、緑のピッチには青と黄のユニフォームが同時に倒れこんだ。夢を成就したのは、”青”の山形。image.jpg
絶望に打ちのめされたのは、”黄”の千葉
image.jpg
見事なまでに明暗のコントラストを描きだした試合のスコアは、1ー0。
両チームともこの試合にかける意気込みは、球際の激しさからもスタンドに伝わってきた。
勝敗を分けたのは、ジェフの攻撃の稚拙さに尽きる。

マイボールでも、山形の早いプレスに、前方に蹴るばかり。チームの前身、古河電工の時代から縦へ急ぐ展開は相変わらずだが、蹴る先が相手選手ではどうにもならない。
たまに、ボール保持者に余裕があっても、中盤から無理にドリブルで仕掛けては奪われることの繰り返し。
時折みせるダイアゴナル.ランも、パスの出し手と受け手の2者間でしか行われないため、集散の早い山形の餌食になり、効果を発揮せず。
いわゆるオシム時代に築き上げた、高い位置でボールを奪ってから3〜4人の選手が一斉に飛び出して、複数のパスコースから短い手数でゴールに迫るという概念は完全に失われていた。
FWの森本は、北京オリンピックの頃から言われてきたように、1トップでは機能していなかった。後ろからのフィードが収まらないから、MFも押し上げられない。本人は専ら、裏への抜け出しを意識していたようだが、あいにくDF裏への効果的なボールをを配給できるDFやMFがいなかった。
これでは、オシム時代に1トップだった巻誠一郎の方が、はるかにポストプレーヤーとして優れていたと言わざるを得ない。
攻撃が活性化したのは、後半30分過ぎにケンペスを投入して2トップにしてからだった。何回か、敵ゴール前でセットプレーや絶好のシュートチャンスがあったが、気負いやタイミングのズレから、不発に終わっていた。

また、ボランチには古参の佐藤勇が入っていたが、気の利いた展開のパスやミドルシュートが全くと言っていいほど見られなかった。このポジションには、斜めに大きな展開するパスや引いた敵を崩す鋭いミドルシュートが求められるはずなのだが.
ボランチに代わって、フィードを前線に送ったのは、古参の出戻り組であるDFラインの山口智。しかし、そのフィードもいかんせん精度が低すぎた。

ロンドン五輪でUー23を4位に導いた関塚監督を持ってしても、この程度のチーム力しか授けられなかったのは不思議でたまらない。
試合後の千葉市長のコメントが辛辣だった。「こんなサッカーではJ1に昇格しても仕方ない」
残念ながら、その通りだと思う。

試合後のジェフサイドのコメントからは、敗因に精神面の弱さを挙げるものが複数聞かれたが、それは違うと思う。
組織として守り、攻める戦術で山形に比べて劣っていただけだ。
山形には、ジェフと違って代表経験者や海外リーグ経験者もいない。しかし、そのサッカーは、ハードワークを厭わずに集散を早く、球際を激しく、ボールを奪ってからはすぐに複数の選手がサポートに走る。そうした、ごくごく基本的なことの繰り返しを行っているにすぎない。image.jpg

今のジェフには、欧州チャンピオンズリーグやW杯用の戦術などいらない。求められるのは、J1に昇格するための戦術であり、選手の配置である。
ボールを奪った後に、オフザボールの動きを絡めて攻めをどのように組織的に構築するのか、それにフィットする選手をどうピッチに配置するのか、一から考え直して欲しい。
そうでなければ、この日の”絶望”は明日からの”夢の始まり”にはなり得ないだろう。
前回のジェフのJ2降格をブログに書いてから3年。
夜明けは、いまだ遠い。
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