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オランイェにレッドカードを~2010南アフリカW杯決勝をみて [海外サッカー]

37年前、当時高校生だった私は、友人と夜を徹して議論をした。「はたして、西ドイツがオランダを下して優勝したことはサッカー界にとってよかったのか」について。

1974年西ドイツW杯は、ヨハン・クライフ率いるオランダがトータルフットボールの概念を引っ提げて大暴れした大会だった。前回優勝のブラジルをも破り、戴冠まであと一つというところで、ベッケンバウアー率いる西ドイツに1-2で敗れたのである。勝った西独よりも負けたオランダの印象が強かった大会である。

私「このサッカーは革命だ。無血革命には、オランダに勝利を与えるべきだ」
友人A「この勝利は、サッカーの歴史の差がもたらしたもの。だから、西ドイツの勝利は当然だ。」
友人B「オランダが勝利したら、汚い反則を子供たちが真似する。だから、負けたほうがよかった」
といった具合だった。

確か、37年前の大会は、史上初めてイエローカードとレッドカードが導入された大会だった。
審判の基準も確立しておらず、カードの数も少なかったと記憶している。従って、ニースケンスやシュルビア、レイスベルヘンたちの相手選手の足を狙ったタックルもさほど警告されてはいなかったが、こども心に、何か違和感を覚えたものがあった。友人の意見はまさしくその点を突くものであったが、それよりもDFが相手ペナルティエリアの周辺でシュートをするような流動的な戦術、集中守備、オフサイドトラップ等に幻惑されていて、聞く耳をもたなかった。

そして、南アフリカ大会のオランダ対スペインをTV観戦して、この話を思い出した。

前半20分くらいだったか、オランダのボランチ、デヨングが、スペインのシャビ・アロンソの胸に右足飛び蹴り。
おそらくは、主審のハワード・ウエッブさんの配慮で(この時点で10対11にしたら試合をぶち壊す)レッドではなく、イエローカードで止まった。

ファンボメルは、タッチライン際で、相手の足ごとかっぱらうようなタックルを見舞う。
CB二人は、スピードのなさを体当たりで補っていた。
あげくは、主審に文句を言う。あたかも、よく見ろと言わんばかりに。
試合終了の笛の後も、それは変わらなかった。
オランダだけでレッドが1枚、イエローが9枚と決勝らしからぬダーティさであった。
激しさと汚さは違う。それをわかっていて、あえて掟破りをしているようにみえた。

やはり、オランダが優勝するには資格がないとサッカーの神様が決めたのだろう。
決勝点は、いくたもの汚いタックルを受けても自分を見失わなかったイニエスタが決めた。

37年後に初めて、友人の意見が正しかったことに気付いた。
オレンジ軍団よ!君たちには勝つ資格がなかった

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