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ヒルズボロの悲劇を忘れるな~老朽化するプレミアリーグのスタジアム [海外サッカー]

2011年3月31日付けの記事を見て我が目を疑った。

つい先日、リバプールの本拠地Anfieldで、ヒルズボロの犠牲者を悼んで建てられたmemorialを見てきたばかりだったからだ。


この事件は、1989年にリバプール対ノッティンガム・フォレストのFAカップ戦が、中立地であるシェフィールドユナイテッドのホームであるヒルズボロで開催された際に、立ち見席のキャパ以上に観客が押し寄せ、多くのサポがたったまま圧死したものだった。
もともと、立ち見席はフーリガンのたまり場ともなっていたため、その対策のためにも立ち見席は廃止され、シーズンチケット保有者優先の現在の入場システムが出来上がった。

だが、この問題は立ち見席の有無だけではないというところだ。
私は、ここ2,3年でプレミアリーグ20チームのうち、7チームのスタジアムを実際に体験してきた。
そして、2,3の例外を除いて、どこも老朽化が激しいということに気付いた。
以下のリストを観て頂きたい。もちろん、改修は行われてるだろうが、当初の建設日から100年たっているものもある。
マンU     Old Trafford    1949年建設
リバプール  Anfield       1884年

バーミンガム St.Andrews    1906年
チェルシー  Stamfordbridge  1876年

スパーズ   White Hart Lane 1899年

アーセナル  Emirates     2006年

Wembley               2009年


スタジアムの屋根を支える支柱が、バックスタンドに数本あるスタジアムも多い。
退場の際に、多くの観客を短い時間で外にだせない構造的欠陥のあるスタジアムもある。
木製の椅子、狭く、数の少ない出入り口。人が通るには狭い通路。
Wembleyのスタジアムツアーの参加した際に、ガイドは10分で9万人の観客を外に出せると自慢していたが、これが標準であってほしい。

アメリカのNFLのスタジアムもほとんど、同じ基準で造られていて、特に出口への階段をなくして、螺旋状スロープで下まで降りてゆける構造になっていた。

FAは、2018年にW杯を招致して、その際にスタジアムの一斉改修を考えていたのかもしれないが、W杯は当分UKには来ない。

ロンドン五輪のメイン競技場をスパーズとWest Hamが奪い合ったのにも、この辺の事情が絡むとみるべきだろう。
そして、高騰する選手の年棒や移籍金のためにスタジアム改修費すらままならなにのは、リバプールやマンUを観ればわかる。特にレッズの前オーナーなどは、スタンレーパークに7万人収容の新スタジアムを作るとぶちあげたが、つるはし一本つけずにその座を追われた。

日本と違って地震の恐れはないが、失火・暴動は起きてもおかしくない。ましてや、立ち見席に失業中の若者が酒を持ち込んで喚きだしたらどうなるだろう。

狭くて、少ない出口に数万人の観客が一時に殺到したら、力のない子供、ご婦人たちが下敷きになり、多数の死傷者がでるのは明白だ。

もう一度考えるべきだ、なぜYNWAがAnfieldで歌われ続けるようになったのかを。
ヒルズボロの悲劇の教訓を忘れてはならない。



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聖者の行進~スパーズがCL8にやってくる [海外サッカー]

勝利を確信して、When The Saints Go Marchin' Inのチャントがスタジアムにこだまする。
ここは、LondonはWhite Hart Lane。スパーズのホーム。2011年3月9日(水)、UEFA CLベスト16の対AC Milan 2nd legの試合を観てきた。



1st legを1-0で勝利しあっため、引き分け以上でスパーズは次のラウンドに進出できる。
ちなみに、スパーズは初めてのCL決勝T進出。従って、3万6千のフルハウス。

開始から攻勢に出たのは、以外にもミラン。
パト、ズラタン、ロビーニョが次々とスパーズゴールに迫るが、3本のきわどいシュートもぎりぎりで、DFギャラスやGKゴメスに防がれる。

特に、26分に放ったロビーニョのシュートは、ゴールライン上でギャラスがかろうじてクリア。スパーズ最大の危機だった。

惜しむらくは、FW3人に配給するピルロが欠場していること。だから、FWが前を向けたときはビッグチャンスだが、時間の経過とともに、それが少なくなってきた。


スパーズは、1トップのクラウチをターゲットに、ロングボールを蹴って、こぼれたところをV.ファールトやモドリッチが飛び込む。だが、微妙に合わない。
また、1st legで活躍したレノンも、この日はDFのアバテやモッタのダブルマークに封じこまれた。


こうなると知将レドナップの頭には、このまま逃げ切りという選択肢になったのだろう。
後半残り20分で、負傷から癒えたベイルを交代出場させたが、これも単なる見せ球。
まだフィットしていないベイルには、モドリッチもパスを出さないし、昨年見せた爆発的な突破は影を潜めていた。

結局、0-0で終了。2戦合計で1-0でスパーズ。
ボール支配率は、ミラン63%、スパーズ37%,枠内シュートはミラン4本、スパーズ1本。MOMは、ミランのT.シルバだった。

あとで、メガストアの店員にnice gameと言うと、「defensive」という言葉が返ってきた。

今季のスパーズは攻撃面がクローズアップされてきたが、こういう戦い方でも勝てることを示した。まだまだ、のびしろのあるチームに感じた。



これは、AnfieldでのYNWAなのだろう。
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それでも恋するFCバルセロナ~CL16 2nd leg アーセナル戦 [海外サッカー]

あいかわらず強いなあ。というのがFCバルセロナへの印象。
2011年3月8日(火)ノウカンプで、UEFA CLベスト16の2nd leg バルセロナ対アーセナルを観戦してきた。


1st legは、圧倒的に押していたバルサだったが、GKのミスもあって2-1とアーセナルの勝利。
従って、バルサが逆転するためには勝利と、相手を無得点に封じることが必要になっていた。

カンプノウの5階席のアーセナルサポーター席は、屋根もなく冷たい風が吹き抜け、目の前には物を投げられないようにネットで区分されていた。


アーセナルの戦い方は、3ラインをコンパクトにして中盤でプレスをかけて、シャビ、イニエスタらに自由にパスを回させないやり方。
モウリーニョがインテル時代にやったドン引きからのカウンターとは違って、いわば普段着のサッカー。

だが、中盤でボールが奪えないし、高く設定したDFラインが逆に相手カウンターを止めるのに四苦八苦状態。
メッシの芸術的な1点目は別として、2点目とPKによる3点目のきっかけも同じだった。




バルサは、中盤の相手3ラインの間で三角形を作って、短いパス交換を行い、パスの出し手は、すぐ次の三角形に移動する従来の攻め方。

これに対して、セスクやウイルシャーがプレスをかけてもボールの後追いばかり。

だが、今回わかったのは、バルサの攻めが怖いのは、敵ボールのときではなく、マイボールになった瞬間だということ。その瞬間、近くのバルサプレーヤーが、猛烈なプレスをかけるてパスコースを限定させて、苦し紛れのパスをカットしてカウンターに持ってゆかれる。
それを避けて、照準の定まらないアバウトなロングパスをだせば、楽々ピケやブスケスがカットして攻撃に転じる。
いわば、アリ地獄だ。

そのパスサッカーをして魅力的といわれるアーセナルだが、バルサのパスサッカーの完成度に比較すると、数段落ちるといわざるを得ない。

この試合で、ファン・ぺルシーが退場にならなければ、との論調も目立つが、私に言わせれば、11人同士でもバルサは3-1で勝っていたということになる。

今年のCLは、やはりどのチームが、こうしたバルササッカーを破れるかになる。

たとえば、徹底的なマンマークで挑むとしたらどうだろう。マイボールになった場合の攻撃にリスクはでるだろうが。自分のマークを捨てて攻撃に転じるのだから、再度そのボールを奪回されるリスクは残る。

あとは、レーハーゲルの監督時代のギリシャのように、ドン引きでバイタルエリアのみプレスを厳しくする。
得点は、セットプレーからの背の高い選手のヘッドで奪う。

ただ、どちらも魅力的なサッカーにはなりそうもない。

だから、世界のサッカーファンが、FCバルセロナのサッカーに恋してやまないのだろう。


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Anfieldに差し込む一条の光~King Kenny is back [海外サッカー]

終わってみれば、3-1。

今季FAカップも含めて2敗しているプレミア首位にホームで土をつけたレッズ。
YNWAを歌うサポーターの顔がいつになく、晴れ晴れしている。ホジソン監督のときと違い、試合中も10分に1回チャントが響いた。「チャ、チャ、チャ、ダルグリッシュ」と。


2011年3月6日(日)リバプールFC対マンチェスターユナイテッドの試合をAnfieldで観戦してきた。

ケニー・ダルグリッシュ59歳、スコットランド生まれ。選手として、レッズで優勝8回、監督として6回。
まさに、Legend中のLegend。現場を離れて10年、サポーターの熱烈な声に応えて、1月末に監督として復帰、その後は1敗しただけで、順位もボトム3から6位まで上げてきた。



戦術的には、ホジソン時代と違い、DFラインを高く保ち、選手間の距離を短くして、ショートパス中心に相手ゴールに迫るやりかたに変更。サイドの大外から、相手DFの待ち構えるペナルティエリアにクロスの放り込み、不調のトーレスに得点のすべてを負わせる攻めから大きく転換した。

特に、この試合で目立ったのは、スアレスが見せたゴールエリアに斜めに突き進むドリブル。
3点のうち、2点はそのこぼれ球をカイトが押し込んだもの。
彼のプレーを観ていると、80年代にプラティと一緒にフランス代表で活躍したロシュトーというウイングに似ていると思った。当時のあだ名が「うなぎ」、するするとDFの間を抜いてゆくスタイルだ。


それに、相手を上回る気迫・ギャラが―が後半に、ナニに見舞ったタックルは通常なら一発退場だと思うが、それも含めてチーム全体で、強豪に立ち向かうハートが全員にシンクロしていた。
あのタックルで、熱くなりすぎたラファエルや、ルーニ―に代表される不思議に冷静すぎたメンバーなどマンUのチームには温度差があった。

さらには、ケニーに監督が代わってから、ケリー等ユース育ちの若い選手を登用し始めている。
これは、ベニテスやホジソンの結果のために切り捨ててきた選手起用を見直してものだ。
気のせいか、ジェラードの動きにも切れが戻ったようだった。


サポーターにとっては、うれしい限りだろう。


Anfieldは、試合途中から晴天に恵まれ、明るい光がピッチを照らしていた。
あたかも、レッズの未来のように。



 
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レスター阿部勇樹の苦闘~遠のくプレミア昇格 [海外サッカー]

阿部勇樹選手が、浦和レッズからLeicter City FCに移籍して半年。ときどき、日本のメディアにも、その動向が載るが、日本のメディアは「点をとったとか、アシストしたとかの攻撃の観点ばかり」。はたして、本当のところはどうなのかを観戦してきた。

Match dayプログラムには、本日の試合でAWAYのレスターの要注意選手の紹介がでるのだが、阿部の文字はない。この試合の前2試合では、先発を外れ、途中出場にとどまっていた2011年3月5日(土)QPRホームでのレスターの試合、ロンドン市内にあるQPRスタジアムは18千人のフルハウス

この試合の前では、QPRはChampionshipリーグのダントツ首位.
ここで、簡単にプレミアへの昇格条件を説明すると、Champion Shipリーグの1位と2位は自動昇格。
3位から6位までが、3つめの椅子をかけてプレーオフをH&Aで行う。
で、この時点で首位のQPRの勝ち点67、レスターが52、6位のLeedsが54。つまり、首位には15ポイントと遠いが、プレーオフ圏内の6位は、もう目の前の状態。 パウロ・ソーザが解任された昨年10月時点では、同じリーグのボトム3にいたことを考えると、エリクソン監督になってからよくここまで盛り返してきたといえる。 阿部の役割は、南アフリカW杯と同じ中盤のアンカー。レスターが変則3バックを採用して、DF間が横に間延びするために、そのギャップを埋めながら敵の攻撃を積む役割に徹している。 浦和や千葉の時代と決定的に違うのは、CKのときには上がらない。FKも蹴らない。また、味方ボールになっても彼を経由しての組み立てはしないということである。 正直、もったいないなと思った。もっとできるのに。 レスターのFWは、元イングランド代表のバッセルと、エバートンからのレンタルしてきたナイジェリアのヤクブ、
それとサイドMFの突破力に頼るもの。DFから短いパスをつなぐやり方はとらないから、攻撃と守備の一体感が少ない。ここを埋める役目をエリクソンは阿部に求めているのだろう。 試合は、レスターがトップ2人の突破力で優勢に試合を進めて、勝ち点1をとりそうだった88分。 カウンターからスルーパス1本で、FWミラーに突破を許し、失点。1-0で、勝ち点がするりと逃げていった。 この場面の少し前に、レスターの12番DFが足を痛めて交代したいそぶりを見せていたこと、直前に阿部と位置取りに関して言い合っていたことから、阿部のカバーも追いつかなかった。 6位のLeedsがかったため、プレーオフ圏内とは勝ち点が5に広がり、残り、7試合で追いつくには厳しくなった。 abe.JPG ちなみに、翌日のDaily mailによる採点では、7。 レスターの中では、大半が6点と平均点の中、もっとも高い点数を得ていた一人であった。 阿部ちゃんの現地での評価は決して低くない しかし、ジェフや日本代表でオシムから受けた薫陶を考えれば、まだまだできる。 エリクソン監督よ、プレミア昇格を狙うなら、阿部の役割を考え直せ!

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