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ペナルティエリア内の掟 [日本代表]

0-4と負けたブラジル戦で、ひとつ気にしていたルール上の問題点が出た。
今野のハンドでPKをとられた場面だ.。
主審の判定に珍しく食い下がっている姿からもわかるように、あのハンドは故意ではない。
カカの突進を止めるためにスライディングしたところ、カカの足元からこぼれたボールが偶然、今野の地面についた手にあたったと考えるのが普通の場面だった。

このペナルティエリア内のハンドのジャッジこそ、サッカー界の抱える最大の問題点ではなかろうか?

プレミアリーグをTVで観戦していて、たまにカメラがFWに相対するDFを後ろから撮っている絵がでる。
その際に気付くのは、DFが両手を後ろに回していることだ。なぜか?
それは、故意ではないにせよ、FWの蹴ったボールが手に当たってPKを取られたくないからだ。
こんな馬鹿げたことがあるだろうか?
サッカー選手は、俗に小指一本で体のバランスをとると言われている。
FWがPA内に入ったら、タックルも体のバランスをとるための自分の手も利用できないということか。


私の知る限り、サッカー選手が手を使わずにプレーしたのは、メキシコW杯当時の西ドイツのベッケンバウアーだけだ。彼は、肘の脱臼でやむなく、包帯で腕をつっていたのだが・・・

FIFAでは、PA内の守備側選手の反則レッド+PKをPKだけに変更する検討はしているようだが、このPA内のハンドの問題も議論を深めてほしいものだ。
先般のロンドン五輪女子サッカー決勝のアメリカ選手のハンド、あるいはカナダ戦の熊谷のハンドの両方ともおとがめはなかった。どちらも、先週の故意は感じられなかったためか?
とすれば、審判のジャッジに統一感がないことになる。

個人的には、UEFA CLで採用されているゴール裏の第4審判に、PA内ハンドの有無ジャッジもやらせるべきと思うが。
そうしないと、掟破りのダイビングと並びDFの手を故意に狙ったキックなどが流行りかねない。
PA内の攻防こそ、サッカー最高の醍醐味と思うのは私だけだろうか。
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11年目のリベンジ~C’eat la vie,10.12対フランス戦 [日本代表]

今野がCKからのこぼれ球をとって、ドリブルする。10m、20m、30m、50m。
この光景を見ていたフランス人は、きっと98年W杯決勝ブラジル戦のフランス3点目のシーンを思い出したはずだ。
カサにかかって点をとりにくるブラジルを一丸となって守るフランス。と、CKのこぼれ球がデュガリーの足元へ。一気に加速してブラジル陣内へ、10m、30m、そして3-0とするプティのゴール。この瞬間、フランスのW杯初優勝が事実上決まった。

だが、今回は自国のゴールではなく、awayチーム日本の決勝点となったことが決定的に違っていた。
今野の両脇を駆け上がる長友と香川。スルーパスが長友へ、そして折り返しを香川が滑りながらゴールネットへ。日本1-0。

デシャンが天を仰ぐ。
ああ無情!Les Miserable!
フランスは試合に勝って、勝負に負けた。

話は11年前にさかのぼる。
2月のサンドニ、冷たい雨が降る重馬場のコンディションに加えて、国内組主体だった日本代表はオフ明けで試合勘やフィジカルも低いまま試合に臨み、0-5の惨敗。
いや、コンディションの問題よりも彼我の実力差が真の原因であった。
個々の技術、プレスのかけ方、ピッチにスベル選手が続出したフィジカルの差・・・
まるで、大人と子供の試合を見ているようだった。
中田英や俊輔、名波らを擁して史上最強と呼び声の高かったトルシェ日本が、一杯地にまみれた瞬間だった。

試合後に、ジダンが中田英の頭をなでているのをみて、上から目線を感じたものだった。
もし、ジダンが中田に呟いたとしたら、”C’eat la vie”(これも人生だ)だろう。

そんなサンドニの悲劇の仇を見事に取ってくれたザックジャパン
しかも、引いて守って耐えるだけでなく、ときにはDFラインを高くして前線からプレスをかけ、速攻の刃を研ぎ澄ましながら、その一瞬に備えた試合運びのうまさ。

前半、あれだけ守りに奔走されながら、後半最後の最後で50mもの距離を駆け上がれるフィジカルの強さ。
ゴールラインまで5mしかないのに、DFを振り切りトップスピードに加速して正確なクロスを上げる技術。
高さを捨てて速さに賭けてゼロトップに修正した戦術。
そして、1-0で逃げ切れるしたたかさ。

たとえ、親善試合であっても、敵のホームで世界トップ10程度の国を負かすことは容易ではなかったはず。

11年の歳月が日本サッカーを強くしたとの思いを強く持った。
正しい指揮官に正しい選手、正しい戦術の選択と、強化の方向性は誤っていなかったのだと。

みたか、Les Blue。
サムライブルーの方がより輝いて見えたぞ。

C'est la vie!!!!!!
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