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掟破りの欧州遠征~2013年秋 ザックジャパンの変革 [日本代表]

オランダ、ベルギーと続いた世界トップ10との連戦。
オランダに2-2、ベルギーに3-2と1勝1分は、御の字の結果だろう。
10月の東欧遠征で連敗したときと何が変わったのか?
ずばり、今までのザックJの戦術を起きて破りしたことだと思う。

オランダ戦の2点目、ご記憶の方も多いと思うが、ダイレクト・ワンタッチのパスが6本回っての本田のゴール。おそらくは、ザックJになってからの”The most well-designed play"と言っていいだろう。
この場面で、FW大迫に楔のパスを入れたのはSBの内田だった。
ここに1つのポイントがある。

従来の戦術では、左SBの長友は積極的に攻め上がるが、逆サイドの内田は自重して、CB2人と中央を固めるのが決め事だった。
ところが、この試合では内田も攻撃参加の比重を増やして、あるときはSB2人が同時に攻め上がっていた。
内田のポジションもサイドの上下動だけでなく、中に切り込んでも動きも目立った。
これで、MF,FWに加えて攻撃の厚みが増していた。

それともう1つは、2点目の起点になった遠藤の長いサイドチェンジのパス。
これも、従来は相手のインターセプトを恐れて御法度だったルールだ。

そして、3つめは、大迫の起用だ。
裏を取る動きはうまいが、中央に偏る柿谷を下げて、ポストプレーのうまい大迫をワントップに起用したことで、本田・香川を中心とした中央突破の攻撃に加えて、長友・内田の両翼からのクロスが復活した。
相手にすれば、守備の的が絞りにくかっただろう。

掟破りが3つ重なって、このゴールが生まれた。
ザックは、自ら戦術を見直したのだろうか?
いや、名門クラブの監督を渡り歩いた頑固なイタリア人が簡単に自己否定などしないだろう。
推測であるが、協会の第三者のアドバイスだったのではなかろうか?
そんなことができるのは、ザックを連れてきた原さんしかいないだろう。

これで、閉塞感に包まれていたザックJが再び、前進し始めた。
あとは、セットプレーや連携ミスからのくだらない失点を減らすこと。

それができれば、本大会では、ひょっとしてひょっとするかもしれない。



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ペナルティエリア内の掟 [日本代表]

0-4と負けたブラジル戦で、ひとつ気にしていたルール上の問題点が出た。
今野のハンドでPKをとられた場面だ.。
主審の判定に珍しく食い下がっている姿からもわかるように、あのハンドは故意ではない。
カカの突進を止めるためにスライディングしたところ、カカの足元からこぼれたボールが偶然、今野の地面についた手にあたったと考えるのが普通の場面だった。

このペナルティエリア内のハンドのジャッジこそ、サッカー界の抱える最大の問題点ではなかろうか?

プレミアリーグをTVで観戦していて、たまにカメラがFWに相対するDFを後ろから撮っている絵がでる。
その際に気付くのは、DFが両手を後ろに回していることだ。なぜか?
それは、故意ではないにせよ、FWの蹴ったボールが手に当たってPKを取られたくないからだ。
こんな馬鹿げたことがあるだろうか?
サッカー選手は、俗に小指一本で体のバランスをとると言われている。
FWがPA内に入ったら、タックルも体のバランスをとるための自分の手も利用できないということか。


私の知る限り、サッカー選手が手を使わずにプレーしたのは、メキシコW杯当時の西ドイツのベッケンバウアーだけだ。彼は、肘の脱臼でやむなく、包帯で腕をつっていたのだが・・・

FIFAでは、PA内の守備側選手の反則レッド+PKをPKだけに変更する検討はしているようだが、このPA内のハンドの問題も議論を深めてほしいものだ。
先般のロンドン五輪女子サッカー決勝のアメリカ選手のハンド、あるいはカナダ戦の熊谷のハンドの両方ともおとがめはなかった。どちらも、先週の故意は感じられなかったためか?
とすれば、審判のジャッジに統一感がないことになる。

個人的には、UEFA CLで採用されているゴール裏の第4審判に、PA内ハンドの有無ジャッジもやらせるべきと思うが。
そうしないと、掟破りのダイビングと並びDFの手を故意に狙ったキックなどが流行りかねない。
PA内の攻防こそ、サッカー最高の醍醐味と思うのは私だけだろうか。
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11年目のリベンジ~C’eat la vie,10.12対フランス戦 [日本代表]

今野がCKからのこぼれ球をとって、ドリブルする。10m、20m、30m、50m。
この光景を見ていたフランス人は、きっと98年W杯決勝ブラジル戦のフランス3点目のシーンを思い出したはずだ。
カサにかかって点をとりにくるブラジルを一丸となって守るフランス。と、CKのこぼれ球がデュガリーの足元へ。一気に加速してブラジル陣内へ、10m、30m、そして3-0とするプティのゴール。この瞬間、フランスのW杯初優勝が事実上決まった。

だが、今回は自国のゴールではなく、awayチーム日本の決勝点となったことが決定的に違っていた。
今野の両脇を駆け上がる長友と香川。スルーパスが長友へ、そして折り返しを香川が滑りながらゴールネットへ。日本1-0。

デシャンが天を仰ぐ。
ああ無情!Les Miserable!
フランスは試合に勝って、勝負に負けた。

話は11年前にさかのぼる。
2月のサンドニ、冷たい雨が降る重馬場のコンディションに加えて、国内組主体だった日本代表はオフ明けで試合勘やフィジカルも低いまま試合に臨み、0-5の惨敗。
いや、コンディションの問題よりも彼我の実力差が真の原因であった。
個々の技術、プレスのかけ方、ピッチにスベル選手が続出したフィジカルの差・・・
まるで、大人と子供の試合を見ているようだった。
中田英や俊輔、名波らを擁して史上最強と呼び声の高かったトルシェ日本が、一杯地にまみれた瞬間だった。

試合後に、ジダンが中田英の頭をなでているのをみて、上から目線を感じたものだった。
もし、ジダンが中田に呟いたとしたら、”C’eat la vie”(これも人生だ)だろう。

そんなサンドニの悲劇の仇を見事に取ってくれたザックジャパン。
しかも、引いて守って耐えるだけでなく、ときにはDFラインを高くして前線からプレスをかけ、速攻の刃を研ぎ澄ましながら、その一瞬に備えた試合運びのうまさ。

前半、あれだけ守りに奔走されながら、後半最後の最後で50mもの距離を駆け上がれるフィジカルの強さ。
ゴールラインまで5mしかないのに、DFを振り切りトップスピードに加速して正確なクロスを上げる技術。
高さを捨てて速さに賭けてゼロトップに修正した戦術。
そして、1-0で逃げ切れるしたたかさ。

たとえ、親善試合であっても、敵のホームで世界トップ10程度の国を負かすことは容易ではなかったはず。

11年の歳月が日本サッカーを強くしたとの思いを強く持った。
正しい指揮官に正しい選手、正しい戦術の選択と、強化の方向性は誤っていなかったのだと。

みたか、Les Blue。
サムライブルーの方がより輝いて見えたぞ。

C'est la vie!!!!!!
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日本代表の弱点~W杯最終予選 イラク戦 [日本代表]

スタンドの最上部からイラクの布陣を見ていて、なるほどな、ジーコにしては珍しく考えたなと思った。
ブラジルW杯最終予選の日本代表対イラクの試合だ。敵将は、かつての代表監督のジーコだ。

イラクの布陣は4-2-4に見えた。両ワイドは極端に外に張り出しているのは、日本の長友と駒野の上りを牽制するためだろう。そして、中央のFW2人は、攻めよりもむしろ、遠藤・長谷部の両ボランチに前を向かせてパスを出させないことを役目にしているようだった。

G予選のウズベキスタンもそうだったし、なでしこの場合も同じだった。中盤からパスを回させれば、今のアジアでは抑えられるチームはいない。だから、その源を断ち、かつ高い位置でボールを奪ってショートカウンターで日本ゴールに迫まれる。一石二鳥の戦術だ。

余談ながら、ドイツW杯のときに、ここまでの戦術を披露してくれていれば、オーストラリアに無残な敗北を喫することもなかったろうに。

しかし、試合は1-0で日本の勝利。
その要因は、ボランチからゲームをつくるのではなく、この日切れ切れの状態だった両サイドの長友、駒野が起点になったことだった。
ここでボールを落ち着かせて、岡崎や清武が絡んで相手を崩してゆく。
これがハマった。

今後の中東での予選でも必ずや、敵チームは同じ狙いでくるであろう。
今日と同じようにサイドで起点が作れればよいが、そうでなければ・・・

案外、日本代表の最大のストロングポイントが最大の弱点になるのかもしれない。。。
高齢者の域に入った遠藤と、ドイツで試合に出ていない長谷部のコンディションはあがらない。
こえまでにも家長、阿部勇、橋本、細貝・・・後継者は、何人も試されたが合格者はでていない。


さて、どうするザック。
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吉田さん そのやり方では世界に勝てない~ヤングなでしこ [日本代表]

U-20準決勝でドイツに0-3と敗れたヤングなでしこ。
前半開始から20分で3失点、自らのミスがらみばかりの失点。
後半は0-0で盛り返したとのメディア報道だが、実態は違う。連日の夕刻開始の試合で疲れていたドイツが、堅守速攻の省力モードに切り替えたこと。そして、おそらくは大勝しては との開催国への配慮が原因だろう。

まれにみる完敗だったが、フィジカルの違いと断定するメディアもあったが、それ以上に組織の完成度の違いが敗因だったと思う。ドイツの戦術はこうだ。
日本のパスの出どころのボランチにプレスをかけて奪ったらば、ショートカウンターでシュートへ。
遅攻のときは、早めのダイレクトパスによりサイドで数的優位を作って崩す。

そして、それらは、事前に対策の出来た内容だった・・・
従って、選手のミスを責める前に吉田監督の方針を責めたい。

報道では、U-20の世代の技術は世界的にもきわめて高い、そして、この世代ではまだ組織的な戦術よりも自由にプレーさせた方が伸びる。5-3くらいのスコアで勝ちたい。
と吉田監督はコメントしたことになっている。

私は、以下の理由でこの意見に真っ向から反対だった。
1.ヤングなでしこは、組織的な戦術を教授されるべきだった。
教えてもらっていないから、このようなことがピッチの上で起きていた。
攻めている時の味方へのサポートの少なさまた、サポートのなさ。
サイドでキープした時の後ろから追い越す動きの少なさ。
マイボールになってから、前線のFWの動きも確認せずに意味もなくすぐドリブルをする動作。これは、男子の代表にファルカン監督のときに採用してさんざン批判されていたのと同じだ。

2.サッカー選手の技術は、男子でいえば20歳までに取得して、戦術理解は、20歳から23歳くらいまでに習得していないと国際試合では使えないと言われている。女子に置き換えれば、さらに若くなるのだろう。
すると、今回のチームの年代で戦術を覚えなければいつ覚えるのだろうか。

3.トーナメントで勝ち抜くには、まずチームの土台は守備から入るのが通常の考え方。
なでしこジャパンも、特にサイドハーフの攻撃を多少犠牲にしてでも前線からのプレス、センターDF2人のコンビで失点を抑えて、W杯と五輪で好成績を残した。
ところが、ヤングなでしこは点の取り合いで勝つ手法を選択した。
弱い相手ならそれも可能だが、ドイツ、アメリカクラスではそうは行かないのは分かっていたはず。

センターDFのギャップができるラインの作り方や、カバーの動きがない故のスピード、高さへの対応の未熟さ、サイドDFの裏を簡単に許す動きを見ていて、非常に不安を覚えていたのだが、現実のものになってしまった。

3位決定戦に回ることになったのだが、今一度思い出してほしい。
この大会は親善試合ではなくて、唯一無二の真剣勝負の場であること。
持ちかえってほしいのは、「よくやった、感動をありがとう」の言葉ではなく、勝利であることを。
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ヤングなでしこ 新発見~柴田華絵 [日本代表]

試合終了のホイッスルとともに、テレビカメラがピッチに乱入して、この日2得点の柴田よりも1得点の田中陽子に向かったのはご愛敬だった。

だが、この日のU-20ベスト8韓国戦のヒロインは、まぎれもなく柴田だった。
西川のスルーパスに抜け出てGKの鼻先でボールに右足でタッチ。
そのままゴールへ流し込んだ。
GKがクリアしようと足を振ったのは、ボールが目の前を通り過ぎてからのように映った。
それぐらいの柴田の俊敏さだった。

そして圧巻は、同点にされた後、ゴール前20m付近から効き足でない左でのミドルシュート。
ボールは、ポストの内側に当たってゴールへ。
日本女子が最も不得意とする、パンチの利いたミドルシュートだ。

柴田華絵20歳 浦和レッズレディース所属 福岡県神村学園出身
今大会の新鮮な発見だった。

153cmの華奢な体でスピードだけが取り柄と思ったが、ももを高く上げながら突進するそのドリブルの重厚なこと。
スタンドで見ていて、往年の名選手を思い出した。
かつてのオランダ代表のルート・フリットのようだと言うとほめすぎか。
どちらも、ドリブルに独特なリズムがある。
ももを高くあげて、はずむようにボールを前に運び、相手が前にいようがなぎ倒すような力強さを持つ。

なでしこジャパンに欠けているのが、こうしたプレーヤーであることは前稿で述べた。

20歳とまだまだ伸びしろがある年代。
とかくビジュアルが話題のヤングなでしこだが、こうした新発見にメディアも注目してほしいものだ。

早く、なでしこに進級してメディアとお姉さんたちを驚かせて欲しい。


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なでしこの未来はどっちだ [日本代表]

アメリカとの死闘の結果、銀メダルを獲得したなでしこジャパン。
試合自体は、互いに肩の力が抜けたせいか、オープンな打ち合いになったし、見応えもあった。
だが、結果は1点差の敗戦。
一部メディアでは「この試合に敗者はいない」と報じられたが、何が足りなかったのか。

アメリカの1点目を思い出してほしい。ボールがゴールから遠ざかって、止めても後ろにパスするしかないと思われた瞬間。モーガンは腰をグイッとひねって、何と180度以上の角度を逆にゴール前にクロスを入れた。
これを2列目からあがってきたロイドがヘッドでゴール。このシーンだ。
男子でも、ゴールライン際であの角度からゴール前にクロスを上げられる選手が何人いるか。

そして、2点目もロイド。日本陣内でドリブルを仕掛け、アタックに来ない日本選手をしり目にゴール前25mくらいからズドンと逆サイドのサイドネットに強烈なシュート。ほとんど、膝から下の振りだけでのシュートに、フィジカルの強さを感じた。

誰しもが気付いたことだが、個のアメリカに組織で対抗した日本。1対1では歯が立たないから、局面で2対1にして自由にさせない戦術だったが、ここまでフィジカルが強いと、それも限界があるのではと思われた。

対策の一つ目は個々のフィジカルの強化だ。

そのためには、これからの女子サッカーには、他のスポーツ分野からのセレクションで選手を選ぶことも必要になるのではないか。
たとえば、身長187cmのバレーの木村沙織がFWにいたらどうか。
あるいは、100m11秒台の福島選手がDFにいたらどうか。
テコンドーの日本代表にミドルシュートを教えたらどうか。
せっかく、ナショナルトレセン制度を作ったのだから、全国から選りすぐりのアスリートをサッカー選手に育成すればよい。

2つ目は、さらなる組織プレーの成熟だ。
敵チームもなでしこを研究していて、澤と阪口のところにプレスをかけて前を向かせないようにして、サイドの鮫島のところに追い込まれてボール奪取されていた。
逆に、それがフランス戦のセットプレーでの勝負、ブラジル戦のカウンター戦法につながったのであるが。

どちらの試合も、DFからの組み立てでMFにボールを預けた後、預けた選手が1mでの2mでも動いてサポートできれば、敵のプレスは破れたはず。このパスを出す、ポジションをずらす、またパスを受けるを繰り返せば、そこにはまさしくバルセロナのサッカーが展開されることになる。
米国戦後半、川澄を左サイドバックに下げて変則3バックをとていたが、近賀が川澄に短いパスを渡して、そのままの位置にいたため、敵の選手と重なり、川澄はパスの出しどころを失い、あやうくボールを奪われそうになっていた。こうした点が改善されて、ボールを保持して敵ゴールに迫れることになる。
ここまで高見に登るのかどうかだ。

なでしこの主力も30歳を迎えるにあたり、大幅な若返りと戦術の見直し、フィジカル強化なくしては、今回の銀メダルは記憶のかなたに消えてしまうだろう。

次期監督の問題と併せて、なでしこの未来はどっちなのだろう。


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2012ロンドン五輪最終予選バーレーン戦~Oneトップの罠 [日本代表]

試合開始直後の日本の布陣をみて、おやっと思った。
FWは大津のOne トップで、MFに左から原口、東、清武と並んでいた。
今回の予選で召集できた2試合では大津は、サイドMFでボールに多く触ることでチャンスメークしていたことからすると「?」が頭に浮かんだ。
2012年3月14日国立競技場。

案の定、後方からの楔のパスが大津に収まらない。大津自身は、手を挙げて必死にボールを呼び込み、DFの裏にフリーランを何度も見せていた。しかし、肝心なところで、相手DFの圧力で自身のトラップが流れたり、裏を取れる場面で味方のパスがでてこなかったりとかみ合っていなかった。
ボールがFWに収まらないから、MFも飛び出せない。
こうして、前の方の選手の動きが減少していった結果、せっかくボールを奪っても、MFがパスの出しどころに窮して、横や後ろにゆっくりとボールを回すシーンが増えていった。
前半を観る限り、Oneトップが機能しているとは言い難い状態であった。

なにやら、先般のフル代表。ウズベキスタン戦の録画テープを観るようであった。

震度5の地震の起きた後半10分過ぎになると、バーレーンの動きがやや鈍ってきたのか、日本のワンタッチ、ツータッチのパスがようやく回りだす。
ピッチをワイドに使ったパス回しにより、サイドでも左の比嘉、右の酒井のポジションが高くなってきて、攻撃参加の回数が目立ち始める。

そして、電光石火の1点目がネットを揺らした。
原口が比嘉とのパス交換から左PA奥深くに切れ込み、マイナスにクロス。
3列目から扇原が長躯して、利き足と逆の右インサイドでジャストミート。
見事にネットを揺らして、日本に歓喜の輪ができた。

日本の攻勢が続く中、同様な形で、今度はMF東が左PA奥に切れ込み、DFとGKの間に高速クロスを放つ。大津がDFともつれてつぶれ、ボールは右サイドに。
ここに清武が2列目~飛び出してきて、インステップでズドン。
再び、ネットが揺れた。

こうして日本の5大会連続の五輪出場が決まったのだが、改めてOneトップは今後の戦術も選択肢に入るのかと考えさせられた試合内容だった。

現在、欧州のクラブチームでもFWはOneトップ、サイドMFに快速ウイングタイプか技巧派タイプを配するのが主流になっている。
しかし、OneトップのFWにボールが収まらないと、チーム全体に前への推進力が失われ、攻撃が途端にトーンダウンしてしまうのはどこも同じだ。
Oneトップでは、ボールの受け手は1人。相手DFも的が絞りやすいため、FWがよほど屈強なタイプでない限り務まらない。これがいわゆるOneトップの罠である。
日本のフル代表でもOneトップの人選に苦しんでいる。ハーフナー、李、前田と誰も決め手に欠ける。
U-23にも指宿という隠し玉があるが、チームにフィットするかは未知数だ。
一方、本戦出場の強豪国には、屈強なDFが並ぶだろう。

それなら、いっそのこと、一時期ローマFCでスパレッティ監督が成功した零トップを採用してはどうなのか?
MFに6人並べて、ショートパス主体で2列目から奔放な飛び出しを攻撃の軸とする。
さらに、サイドDFのオーバーラップで厚みを加える。
U-23のメンバーのスキル、ストロングポイントを考えると、ベストの戦術に思えるのだが・・・

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祝!バロンドール受賞 澤 穂希~皆の思いを胸に [日本代表]

 アメリカの先制点で、あまりのフィジカルの差に度肝を抜かれ、ワンバックの勝ち越しゴールに打ちひしがれた。
翌朝の新聞の「感動をありがとう」というマスコミの常套手段である幕引き見出しが目に浮かんだ。

そして、延長後半の澤の「オオワシの翼」による同点ゴールの後は、TV画面が涙で滲んで見えなくなった。

 まるで、ジェットコースターのような120分間の戦い。

あきらめるな、顔を上げろ、前を向け。
澤のプレーの一つ一つにメッセージが込められていた。
東日本大震災で傷ついた日本国民にどれだけ勇気、元気を与えてくれたか。


あの暑い夏の日から はや半年。
そして、2012年1月9日、ついに日本人がバロンドールを受賞するのを目の当たりにする幸運に出くわした。
W杯MVPおよび得点王のだ。

いや、前言訂正。「幸運」ではなく、「彼女が自分の夢を成就させた場面」が正しい。
彼女によれば、夢は願うものではなく、叶えるもの。
サッカーの神様が、人生のすべてをかけて夢をかなえようとする澤に微笑みかけたのだろう。

FIFA本部で行われた2011バロンドールに残ったのは、ブラジルのマルタ、アメリカのワンバックと常連に加えて、日本からなでしこの澤が最終候補に残った。
ご存じない方のために説明すると、この賞は日本のプロ野球オールスターやAKB48の総選挙と違い、自国のファンが投票するのではない。各国の代表監督と主将および世界のサッカー記者が、自国以外の選手に投票しして受賞者を決めるのである。従って、情実とか組織票の入りこむ余地はなく、相手からいかに恐れられ、いかにリスペクトされたかが判断基準になる、まことに公正かつ価値のある世界最高のサッカー選手にふさわしい賞だ。

男子でいえば、メッシ、Cロナウド、古くはクライフ、ベッケンバウアー等が受賞している。
女子とはいえ、自分が生きている間に日本人が受賞する日がくるなんて・・・・



改めて、Comgratulations!Sawaだ。

トロフィーの重みは、今まで日本女子サッカーに携わった人たちの苦労の大きさと言ったコメントも澤らしい。

いまやFOOT!の解説者となった、初代女子サッカー監督の鈴木良平さんは、どのような思いでこの言葉を聞いたのだろう。
佐々木監督の帝京高校時代のチームメートで女子代表監督経験者の宮内聡さんはどこで、この報に接したのだろう。
女子サッカー創世記から続く実践女子大のOBチーム、パフの大原智子キャプテン(弊ブログ参照)は、どんな気持ちなのだろう。そして、そのチーム監督の大住良之さんは・・・
さまざまな女子サッカー関係者の熱い思いがこの受賞の背景にある。

これからは、もう、女子サッカーの広告塔になるのはやめて、おそらくキャリア最後の大舞台となるであろうロンドン五輪に向かって、体調を合わせてほしい。

今度は、日本国民があなたに勇気を与える番だ。

私には見える気がする、Wembleyの表彰台で澤が金メダルを胸にかけている姿が。


バロンドール2012.jpg


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大和”なでしこ”魂~2011女子ワールドカップ決勝を前に [日本代表]

 サッカージャーナリストである大住良之さんが女子サッカーについて語るのを聞いたことがある。
「男子選手は、限界の一歩手前で根を上げる。しかし、女子選手は、限界を破ってがんばってしまう。従って、試合後に全身痙攣をおこして、皆が20分も介抱しないと立ち上がれないこともある」

氏は、元サッカーマガジン編集長で現在は、NIKKEI.comにもサッカーコラムを持ち、そのわかりやすい文章が評判の方だが、実は、もうひとつの顔を持っている。あまり知られていないようだが、女子サッカーチーム「PAF」の監督を長年おやりになっているのだ。

その大住さんが、チームのキャプテン大原さんと一緒にトークしたときの話が前述のものだ。

澤キャプテン率いるなでしこジャパンが、決勝に進出するまでの戦いぶりを観て、この言葉を思い出した。

なでしこの戦術がバルサと類似しているとの指摘が多いが、実際は日本の男子代表の戦術を導入していることがわかる。チームの心臓部である澤と阪口のボランチを中心に2~3人による連動したプレスからのショートカウンター、オフサイドトラップ。ショートパス主体のポゼッション。ボールのないところでの第三の選手のフリーランニング等々。

ここまでの なでしこ の相手で、同様なプレスを絡めた組織的な守備をしていたチームは皆無。
なぜなら、これらの攻守一体のサッカーを実践するにはかなりの体力を要するからだ。

ベスト8でのドイツとの120分の死闘。
後半、下腹部を強打した澤が、ピッチに倒れこみ、悶絶する。だが、担架で外にだされて数分後には何気ない顔でピッチに戻った。
また、決勝点を挙げた丸山がアップになったときに、滝のように流れる汗と疲労で苦痛にゆがむ顔がTVに映った。
相手との体格差を考えれば、小柄ななでしこの選手が痛むのは必然か。

準決勝で自分のパスミスで失点してしまった澤が、後半、自らヘッドで得点をとってミスを帳消しにした精神的な強さを見せた。

彼女らは肉体的な苦痛を克服した。
決してあきらめず、最後まで戦うという精神力を見せた。
これぞ、なでしこの大和魂だろう。
だから、地元ドイツのファンでさえ、自国のチームが敗れても、なでしこに声援を送ってくれる。


頂点は、すぐそこだ。
ここまで来たのは、決勝で負けるためではないはず。
悔いを残さず、精一杯戦ってほしい。
もう一度、自分の限界を超える大和魂を見せてくれ。

その結果、たとえ、なでしこの選手がピッチに倒れこんでも、満員になるであろうスタンドの観客の誰も、あなたたちを見捨てたりはしないだろう。
そして、早朝からTVの前で観戦する日本のファンは、あなたたちと共にいる。


咲かせろ!なでしこの大輪。
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